旅するミタブン

文芸誌『三田文學』の歴史、ゆかりのある作家を巡る小さな旅の記録です。

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太宰治の生家、斜陽館へ

ゴールデンウイークということで、東京からちょっと離れたところに行ってきました。
青森県五所川原市にある斜陽館、太宰治の生家です。

初めて訪れる地なので、すぐに見つけられるかと、心配していましたが、杞憂でした。

斜陽館1.jpg

威風堂々とは、このことを言うのだ、と思わずにいられませんでした。
見た瞬間に圧倒されました。
しばらく外から眺めていたいとも、早く中も見てみたいとも思います。
すでに興奮は最高潮です。

さっそく建物の中に一歩足を踏み入れると、またまた息をのみました。
広い!
そして、長い年月を経た建物だからこその、重厚な空気感。
すばらしいの一言に尽きます。

斜陽館2.jpg

斜陽館は、太宰治の父親・津島源右衛門によって建てられました。
当時の津島家は、県下有数の大地主でした。
だからこその、豪邸です。
かまども立派です。

斜陽館3.jpg

津島家が手放した後、一時旅館として利用され、その後、旧金木町が買い取り、太宰治記念館となりました(現在は、五所川原市所有)。
旅館のときは、どのように使われていたのか、気になります。
どの部屋もどの部屋も豪華です。

斜陽館4.jpg

襖が金!

斜陽館5.jpg

洋間もあります。

斜陽館6.jpg

二階へ上がる階段も素敵です。

斜陽館7.jpg

もちろん、蔵もあります。しかも三つ!

斜陽館8.jpg

三つのうち、二つが資料の展示室になっています。

印象的だった資料は、一枚の写真です。
まだ建築途中の斜陽館の前に、建築に携わる人たちが集まっています。
これだけ多くの人たちの手によるものなのかと、まず驚きました。
そして、彼らの眼ざしから、この労働に対しての誇りが伝わってきました。
おそらくみんな、津島氏を慕っていたからこそのことではないかと思いました。

しかしここで生まれ育った太宰治は、裕福な家がゆえに苦悩を知ります。
圧倒されるほどの家構えは、他の家とは違うということを感じさせずにいられなかったのでしょう。
中学進学のためにこの家を離れ、その後、東京で暮らすようになります。
それから戦火が激しくなると、再びこの家を訪れ、しばらく滞在しました。
このとき、太宰は何を思っていたのでしょう。
この頃に書かれた『津軽』『お伽草紙』を紐解きたくなりました。

とにかく、来てよかった、そう思いました。
そして太宰ファンならずとも、一度は行くべきだ、と思いました。
ぜひ皆さん、足をお運びくださいませ。

太宰治記念館「斜陽館」(リンクを貼っていますので、クリックして下さい)
〒037-0202 青森県五所川原市金木町朝日山412-1
(津軽鉄道金木駅下車・徒歩7分)
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  1. 2015/06/01(月) 12:09:06|
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はじめまして

皆様、はじめまして。

今月から『旅するミタブン』という題で、ブログを書かせて頂きます。

表紙 初回


まずは簡単に「三田文學」の紹介。

「三田文學」は明治43年(1910年)、永井荷風が主幹となって創刊されました。
何度か休刊しましたが、その度に復活し、創刊100周年を突破。
現在は若松英輔編集長のもとに、学生を中心に多くの人が集まって、年4回、雑誌を発行しています。

創刊時からの伝統で、「三田文學」の門戸は常に開放されています。
雑誌に書く人たちはもちろん、編集する側の人たちも慶應義塾の枠にとらわれることはありません。
先輩たちもふらりと立ち寄って、飲みに連れて行ってくれる。
そして文学のことや、まったく関係ないことやらを色々と教えてくれるのです。

新人作家を育てるというのも、もうひとつの伝統です。
毎年新人賞の応募をしていますし、持ち込み原稿にもしっかりと読みます。

このような伝統が、何度でも復活する力の源になっているのだと思います。

20130513 旧図書館
慶應義塾大学旧図書館。
(「三田文學」の先輩で詩人の井上輝夫さんに、この図書館をめぐる思い出話を聞かせて頂いたことがあります。)


このブログは、文学の香りが漂う場所、「三田文學」の歴史、ゆかりのある作家を巡る『小さな旅』の記録です。

みなさまの旅のきっかけになれれば、幸いです。

今後とも、よろしくお願いいたします。


  1. 2014/07/04(金) 15:03:18|
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プロフィール

旅するミタブン

Author:旅するミタブン
『三田文學』は明治43年に創刊の文芸誌です。
現在は季刊で年4回、1月、4月、7月、10月に発売されています。

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