旅するミタブン

文芸誌『三田文學』の歴史、ゆかりのある作家を巡る小さな旅の記録です。

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樋口一葉 台東区立一葉記念館へ

今年の五月は暑かったですね。
エルニーニョ現象という言葉をよく聞きます。意味は中学生のころに習ったはずなのですが……。
さて、台東区立 一葉記念館へ行ってまいりました。

一葉記念館 6

館は、樋口一葉が貧しい生活を送りながら「たけくらべ」の構想を得た下谷龍泉寺町の旧宅跡から程近くにあります。
土地柄なのでしょうか、静かで落ち着いた雰囲気のある街です。


まずは3階の企画展、檜細工師・三浦宏さんによるミニチュア模型作品、「一葉の世界」が広がっていました。

一葉が幼少期を過ごし、後に懐かしんだ「桜木の宿」
一葉記念館 1

「大つごもり」で主人公・お峰が奉公に出ていた山村家
一葉記念館 2

「にごりえ」の舞台になった銘酒屋・菊の井。
一葉記念館 7


江戸から明治の歴史、文化にまで精通している三浦さんの作品に加え、小説のあらすじも紹介されているので、更に臨場感が増していきます。

特に圧巻だったのは、下谷龍泉寺町時代の一葉旧居。
一葉記念館 3.

一葉が営む商店の品物まで細かく再現されており、店の奥の居住部分まで入って行きたくなる。
身体さえ小さくなれば、模型内で暮らすことができてしまう程の細密さでした。
一葉記念館 4


2階は常設展です。
一葉の生涯を見ることができます。
一葉記念館 5

「一葉」という筆名が初めて使われたのは、明治24年に村上浪六の『三日月』序文の写しとその感想を書いた資料ですが、
日記に「水の上」という表題をつけるようになった頃から、自分の筆名を特に意識した処世観をもつようになったといいます。

自分を流れに乗る舟と考えて、文壇や世間からの称賛を冷静に受け止めていました。

自分が女性であるがゆえの一時の狂騒に過ぎず、熱が冷めれば見返る者さえいなくなる。
そこまで達観したうえで、浮世の波に乗った自分は引き返すことはできないと覚悟をしているのです。

「われは女成けるものを、何事のおもひありとて、そはなすべき事かは」

日記に書かれたこの一節は、一葉の嘆きなのか決意なのか。
一葉記念館でゆっくりと考えてみるのはいかがでしょうか?

一葉記念館 8



台東区立一葉記念館(リンクを貼っていますので、クリックして下さい)

・交通 ・地下鉄:日比谷線三ノ輪駅             徒歩10分
     ・都バス(都08):日暮里駅⇔錦糸町駅「竜泉」下車 徒歩 3分
     ・北めぐりん:「一葉記念館入口」下車       徒歩 2分
     ・つくばエクスプレス:浅草駅            徒歩15分


reported by kurosuke
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  1. 2015/07/13(月) 14:47:56|
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Author:旅するミタブン
『三田文學』は明治43年に創刊の文芸誌です。
現在は季刊で年4回、1月、4月、7月、10月に発売されています。

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